2011年3月19日土曜日

『デンデラ』浅丘ルリ子。






















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NHK・BS3の8時からの特集番組を見ていた。
浅丘ルリ子に密着、70歳の決断。
ノーメークで挑む映画『デンデラ』の撮影に至る経緯と、撮影風景を克明に写していた。
監督は『楢山節考』今村昌平監督の長男、天願大介監督。
父親と同じテーマの映画だ。
70歳を迎えた親を息子が山へ捨てに行く。
捨てられた親たちが住む場所がデンデラである。
70歳を迎えた、浅丘ルリ子にしかできない役に取り組む、に至るには彼女の中では大変な葛藤があったようだ。
常にバッチリメークの彼女が、ノーメークになるにはかなりの決断力がいったみたいだ。
それ故、ほかの出演者達は、全く誰だかわからないくらいの気の入れようのメークなのに、
彼女は素顔に、汚れメークをされたにもかかわらず、
最後にはアイラインを自分でひいて、
どこかに綺麗なところが見えるようにという思いでいた。
今までは、汚れ役などもってのほか、素顔は見せないと、
ベールで包まれた女優人生を送ってきたが、
70歳を迎え、この役のオファーが来た時には相当悩んだ末の受け入れだったという。
1カ月近くを、山形県の雪深い地方で撮影を続け、撮影終了時には、
「80歳までは女優を続けたい。女優を辞める時には、線引きをしないで、いつの間にか消えるようにしたい」と言っていた。
彼女の中で、何かが吹っ切れたように思われた。

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